スサノオのあらすじと登場人物
合唱団ボイスフィールドの第19回定期演奏会での「スサノオ」のあらすじと登場人物(誰が何をやるか)です。スサノオのストーリーを追いながら、順に登場人物を紹介していきます。
これは、悠久のときを刻んで語り継がれてきた、神々の物語である(♪ 1. プロローグ)。
この世の始め、神々の住む天上界タカマガハラに、この世で初めての男と女の神が生まれた。(♪ 2. 国生み)
- イザナギノミコト (男の神) …… 中村 明弘
- イザナミノミコト (女の神) …… 皆本 礼子
イザナギとイザナミは、ふたりの愛を注いで美しい国を作り、次々に新しい神々を生んでいった。山の神、海の神、川の神、風の神……。が、最後に火の神を生んだとき、イザナミは大やけどのために命を落とし、ヨミの国へ旅立ってしまった。
妻の死を悲しんだイザナギはヨミの国の掟を破り、イザナミの後を追った。しかし、そこで見たものは無惨に変わり果てたイザナミの姿だった。愛する夫に醜い姿をみられたイザナミは憎悪に狂う。
イザナギはイザナミと離縁し(♪ 3. さようなら)、ヨミの国から戻って3人の神を生む(♪ 4. 黄金の陽、♪ 5. 白金の月、♪ 6. 旅立ち)。
- アマテラスオオミカミ (太陽の神) …… 木戸 恵美
- ツクヨミノミコト (月の神) …… 後藤 鉄也
- スサノオノミコト (地上を治める) …… 浜田 啓司
ところがスサノオは地上をほったらかして、タカマガハラに足を踏み入れ乱暴狼籍をはたらき(♪ 7. うろたえる神々)、ついにはアマテラスの侍女を殺してしまった。
スサノオの乱暴を嘆き悲しんだアマテラスは、天(あま)の岩戸(いわと)に閉じこもってしまった。一切の光を失った天地は、闇に閉ざされ、恐ろしい世界になってしまった(♪ 8. 闇の歌)。
なんとかアマテラスに出てきてもらおうと、知恵の神オモイカネが一計を案じる。オモイカネは神々に、長鳴き鳥を集めてきて岩戸の前で鳴きたてさせるように命じる。(♪ 9. オモイカネの指令)
- 救いを求める3人の神 …… 松井 文・藤田 玲子・増田 紀子
- オモイカネ (知恵の神) …… 松岡 成典
- オモイカネの従者 …… 菅原 幸子・薬丸 篤洋
- 長鳴き鳥 …… 西牧(陽)・山根・松岡(多)・藤田・増田・伊藤
そして、オモイカネは神々を天の岩戸の前に集めて、神々は飲めや歌えの大騒ぎをし、アメノウズメが狂喜乱舞する。「この世でいちばん尊いお方がお生まれになった」と。(♪ 10. 天岩戸の宴)
- アメノウズメノミコト …… 谷岡 礼子
岩戸の中のアマテラスは、あまりに外が騒がしいので、いったい何事かと思い、岩戸の扉をそっと開けた。そのすきに、力自慢の神が岩戸を力一杯開け放った。
天地には光が戻った。だが、スサノオのしでかした罪は重い。スサノオはタカマガハラを追放されることになった(♪ 11. 高天原追放)。
タカマガハラを追放されたスサノオは、地上のナカツクニをさまよう。(♪ 12. さまよえるスサノオ)
地上では、老夫婦が娘のクシナダを中にして泣いていた。クシナダの両親にはかつて8人の娘がいたが、すでに7人までがオロチという大蛇にうばわれ、今では娘はクシナダただひとりになってしまっていた。そして明日、そのクシナダさえもオロチにさらわれようとしている。(♪ 14. 村人たちの嘆き)。
- クシナダ …… 伊藤 佳子
- アシナヅチ (クシナダの父) …… 北村 潤
- テナヅチ (クシナダの母) …… 西牧 陽子
- うばわれた7人の娘 …… 関・山根・藤田・松井・松岡(多)・増田・馬殿
オロチを恐れるクシナダ(♪ 15. クシナダヒメ)。
タタラの一族がまつっているヒノカワの神。そして、そのヒノカワの神の化身であるオロチ。(♪ 13. タタラの踊り)
- ヒノカワの神 …… 粂井 直子
- ヒノカワの神の手下 …… 厨子 雅哉・金本 英希
母の愛を知らずに育ったスサノオはクシナダに一目惚れし、クシナダもまたスサノオの雄々しさに惹かれる。スサノオは村人を恐怖と悲しみから救い出すために、オロチ(ヒノカワの神)と戦うことを約束する(♪ 16. 愛の始まり)。
みんなで力を合わせてオロチをやっつけよう!村人たちは、敵を跳ねかえす強い砦を築き、そして敵が酔いしれるように強いお酒を作る。(♪ 17. 立ちあがる村人たち)
ついにオロチの現れる時刻となった。クシナダは、おとりとして生け贄の祭壇にくくりつけられた。そのクシナダにオロチが迫る。スサノオはオロチ(ヒノカワの神)と戦う(♪ 19. オロチとの決闘)。
- スサノオを襲うオロチ …… 上窪(の)・増田・上窪(啓)・稲村・金本・松井・厨子・馬殿
ついにオロチ(ヒノカワの神)をたおしたスサノオは(♪ 20. おれはスサノオ!)、 晴れてクシナダと結ばれることとなった。 これからふたりで地上に豊かな国を作っていこう(♪ 22. 婚礼)。
そしていま、あなたたちが、この物語を語り継いでいく……(♪ 23.フィナーレ)。
written by 北村 潤